今回のテーマは砥石です。
え、いきなり?と思う方もいらっしゃいますでしょう。
私いくみ、趣味がDIYでレザークラフトをすることなんですね。
レザークラフトをする上で出来栄えを左右する重要なものがあります。
それは道具のコンディションです。
当たり前といえば当たり前ですが切れない刃物で無理やり切ろうとすると
断面はガタガタとなってしまいますし、何より余計な力を入れてしまうので大変危険です。
そこで今回は道具の整備編ということで私が行っている革包丁などの研ぎ方を説明していきます。
それではいきましょー。
・ 目次
使用する道具
①砥石
・荒砥石 ♯800〜1000
・中砥石 ♯2000〜3000
・仕上げ砥石♯5000〜
②革砥
③ウエス
④水差し
+α作業場
以上が使用する道具となります。
①砥石について
#〇〇〇は番手といい、砥石の荒さ指標となります。
数値が上がるにつれて荒さが細かくなり、刃物をより鋭利にすることができるということです。
私が使用しているのは下記3種の番手を使用しておりますが、
更にこだわる方は最終仕上げで#8000〜を使用する方もいらっしゃる様です。
②革砥について
こちらについては革で作った砥石と考えていただければOKです。
砥石で研いだ包丁をさらに仕上げるためのものです。
砥石で研磨した際に包丁ついた粒子を落とす役割があります。
勿論購入することもできますが、作成も可能なので後日別で記事を作成します!
③ウエス
ウエスはホームセンターやネットで格安で大量に買えるのでチェックして見てください。
もちろん、使わなくなったTシャツや雑巾でもOK!
④水差し
砥石の水分を補うときのために用意しておいた方がベターです。
水をさせるものであれば形状は何でも大丈夫です。
もちろん、100均で手に入るもので全然OK!
+α作業場
道具ということではありませんが、水を使用しますので、
作業場が濡れても良いように準備しましょう。
私は、大きめのプラスチック製のフタを用意し、
その上を作業場にしています。
研ぎ方
①事前準備
1.砥石を水に浸す
下記の写真の様に10〜15分の間、水に浸しましょう。
この時全体を浸からせるようにしてください。
基本的には砥石で研ぐ際に水を使用します。
これは
・滑りを良くして研磨性を高めるため、
・砥石の目に削った金属を入り込ませないため、
・石自体の発熱を抑えるため
などの理由があります。
吸水性のある砥石だと、研ぐときに水を差すだけではすぐに表面の水分を吸ってしまいます。
これでは良い状態で作業を進めることができません。
ですので、あらかじめ砥石を飽和状態(十分に水分を吸わせておく)にしましょうということです。
2.作業場にセット
水分を取り扱って良い作業場を用意しましょう。
水分を吸わせた砥石を作業場に置いて作業スタートです。
②砥石で砥ぐ
1.表面の刃先と砥石を合わる
革包丁には写真の様に裏と表があります。
刃先は表面だけ先細りになっているので、石と合わせると自然と角度がつきます。
これはお手元の包丁によりますが大体15°前後といったところでしょう。
2.前後に動かして研ぐ
刃と砥石の角度を合わせて前後に動かしましょう。
この時に刃先に指を当てて角度を一定に保つ様にすると良いでしょう。
3.水を差す・鉄粉を拭き取る
水分がなくなってきたら水を差してあげましょう。
また、写真のように研いでいると鉄粉が出ますので水分ごとウエスで拭き取りましょう。
4.1~3を繰り返す
目安としては鉄粉が出なくなってくるまで繰り返してあげましょう。
これはその番手で研げるところまで研いだ証拠です。
5.番手を上げる
番手を上げて1〜4を繰り返す。
③革砥で砥ぐ
仕上げ砥石で研いだ後は革砥で仕上げをします。
研ぐというより磨くイメージの方が強いかもしれません。
革砥には砥石で取れなかった不純物を除去する役割があり、
これを行うことで、切れ味も良くなり、磨いた面がピカピカになるからです。
革砥で解く時も角度を意識しましょう。
砥石の時と異なる点は一方方向に研ぐ点です。
往復の動きをしてしまうと革が刃に引っかかってしまいうまく研げません。
最後に
以上のステップを踏むことで革包丁の切れ味は抜群になります。
切れ味を良くすることで、切るだけでなく、漉く作業もできるようになります。
道具をメンテナンスすることは作品の出来映えに影響してきますので、
みなさんも、お手持ちの道具のお手入れは欠かさずに!!
まとめ
①道具を揃えましょう
②砥石で研いでみましょう!
③革砥で研いでみましょう!!