デパ地下、ロマン、ミステリーここに!!
この相容れないキーワードを和菓子を通じて私たち読者に届けてくれるおかしな推理小説です。
洋菓子派な女子も男子も、これを読んだ後には近くの和菓子屋へ走ることを予言します。
はい、勿論です。私は走りました。
和菓子のアン
著者:坂木 司
私ごとですが、あまり小説というエンタメでは推理ものを好んで選びません。
登場人物やその行動が複雑になると話を見失しなってしまい
私の想像力では役不足になりがちだからです。お恥ずかしい。
ですが、こちらの作品は和菓子という割とポップなものを
テーマとしているのだなとタイトルと装釘から読み取れたので
苦手意識なく、すんなり手に取ることができました。
結果的に、まぁー私の好みで読みやすい作品で満足。
もともと食をテーマにしたものや、テーマを掘り下げるタイプが
好きなので、それは十分に満たしてくれました。
あと主人公の心情の描き方が私好み。
決して暗い訳では無いんだけども、少し卑屈で毒のある見解を持つ感じ。
とても良い!!
この辺を描かせるとピカイチな平安寿子さんの作品が過りました。
そんなことを感じていて、読了後に驚かせて頂きましたね。
作者男性なん!!?
なんでこんな感じで描けるのかが一番の謎です。
こちらのシリーズは現在、三作目まで出版されています。
人気作品だったんですね。
まずはこのシリーズ一作目を是非ご賞味あれ!!
最後に忠告です。
気持ちは分かるけど、和菓子の食べ過ぎに注意ですよ。
私は豆大福、みたらし団子、どらやき、鹿の子をいきました。
完全に糖分過多です。私みたいにならない様に!!